ミステリー小説 おすすめ 5選!(東野圭吾 作品)#5

オススメ5選

オススメ5選 (東野圭吾 作品)

60年間読み続けたN子がオススメする「ミステリー小説」オススメ5選!
東野さんの数ある作品ですが、初期の作品でも人の深層心理が丁寧で人間味があり、伏せんが張り巡らされていて最後迄興味深く一気読みです。また、読みかえしても新鮮で楽しめるストーリーです。
誰にでも、楽しめるミステリー小説をご紹介します!
それでは行きましょう。

オススメ①  プラチナデータ | 東野圭吾
陶芸家の父の不幸な死を目の当たりにした少年、神楽龍平。その瞬間から心に闇を抱え、その後の人生が大きく変わってしまう。サスペンスミステリー!東野さんの多彩な専門知識には驚愕する。あちら此方に伏せん、伏せんで先が気になり最後迄読まずにはいられない。勿論一気読み。神楽の所属する警察庁特殊解析研究所で行われている膨大なシステム。神楽と一緒に研究していた兄妹が殺害されてしまった。神楽は自分の作ったシステムにより犯人として、警察から追われる身となってしまう。神楽は無実の証明の為「モーグル」を探し始める。その途中に出会った人達により、神楽の心境も変化して行く。巨大な組織の裏に隠された驚愕の陰謀「プラチナデータ」の正体予想もしていなかった殺人犯の正体。最後の最後迄、どんでん返しの緊迫する驚愕の真実だった。神楽にとってリュウが描いたスズランの一枚の絵が幸せの抽象なんだろうか!凄く読み応えのある作品でした。
オススメ②  使命と魂のリミット | 東野圭吾
突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。幾えにも、張り巡らされた伏せん、読み始めたらワクワク、ドキドキが止まらない東野ワールド。ヒューマンミステリー!心臓血管外科医、氷室夕紀。西園教授の元、指導を受けている。かつて父健介の大動脈瘤の手術の執刀医だった。しかし、その手術で父を喪った。夕紀は、西園に対し醜悪で残忍な想像が胸に宿り疑惑が増大し続けていた。看護士の望の恋人穣治は不慮の事故で、愛おしい人を喪っていた。夕紀は事件に関わっていく内に、刑事の七尾から父の過去、西園の秘密を知り胸の内の疑惑が深まっていく。犯人により病院内で、未曾有だの災害に陥っていた。緊迫する場面でも、どんな時でも患者を助けようとする姿。使命感に、夕紀も犯人も気持ちが動かされる。「人間と言うのは、その人にしか果たせない使命と言う物を持っている。誰もが、そう言う物を持って産まれてきている」夕紀は父の言葉に納得する。未来のある結末に「ホッ」とした。感動的であった。
オススメ③  ダイイング·アイ | 東野圭吾
真夜中の凄惨な交通事故。命の炎が消え行く中ミナエの目は、運転している人間の顔に最後の映像を見せつける。サスペンスミステリー!ミナエの目は、許さない、怨みぬいてやる、たとえ肉体が滅びても。最後の炎を燃やし睨み続けた。一瞬で奪われてしまう命、交通事故の怖さどんなに無念が残るか!遺された者の救われない哀しい魂、心が壊れてしまっても不思議ではない。ある日慎介は、突然襲われて1年半前に起こした人身事故の記憶だけが、頭からすっぽり抜け落ちてしまった。どうしても、記憶を取り戻したい慎介の前に、不思議な魅力的な「瑠璃子」と名乗る女性が現れる。その目を見ていると心が吸い込まれそうな、催眠術にかかったようになってしまう。複雑に絡みあった、被害者、加害者。背中がゾクゾク寒気がするような心理現象、最後の最後迄、どんでん返しのどんでん返し、悲惨な衝撃的な結末。すっかり東野ワールドにはまり最後迄一気読みでした。
オススメ④  夜明けの街で | 東野圭吾
バッティングセンターで一心不乱にボールを打っていた女性、仲西秋葉。不倫して家庭を壊す奴なんて馬鹿だと思っていた渡部。秋葉は複雑な事情を抱えていた。15年前に父親の愛人とされていた女性が自宅で殺害される事件が起こり、彼女は愛人の妹と、警察から疑われていた。その事件も間もなく時効を迎えようとしていた。秋葉と渡部のそれぞれの思惑や心理が急速に展開し、ドキドキ、ハラハラしながら一気に読み終えた。東野さんらしく、幾重にも伏せんが張り巡らされている。秋葉もそうだが、渡部の妻、侑美子の何気無く描写されている行動、言動、1つとっても女心が微妙に描かれている。不倫で苦悩するのは当人には当たり前の事だが、1人苦悩する妻には割り切れない思いで同情しかない。15年間の長い間の驚愕の真実。秋葉にとっての15年間は、どんな葛藤、複雑な心中だったか、想像だにできない年月だったのだろうか?最後の最後のどんでん返しの結末!
オススメ⑤  むかし僕が死んだ家 | 東野圭吾
7年前に別れた恋人紗也加から1本の電話が!それが、すべてのはじまりだった。
「どうしても、ある場所に一緒に行って欲しい、あなたにしか頼める人がいない。」断るつもりだったが、彼女の左手首の傷を見て承諾せざるしかなかった。中野と紗也加は心にやりきれない深い傷を持つ同士、気持ちを解り合える所があった。色々伏せんが張り巡らされていて、謎解きしながら興味深く読み進められた、長編ミステリーだったが一気に読みきった。彼女は幼い時の記憶がない、どうしても、自分の子供を愛せない。虐待してしまう。このままでは死なせてしまうかもしれない、悲痛な告白をする。山荘で2人を待ち受けていたのは、恐るべき驚愕の想像だにしない真実だった。松原湖の灰色の家。何気無い情景描写が、何かを物語っているようで、ひとつとして見逃せない東野ワールド。彼女のその後もさらりとエピローグにかかれ、さすが東野さんと納得です。
最後に一言

謎解きもテンポ良い展開で興味深く一気読みであるが、人間関係や深層心理、愛情、葛藤など驚愕の真実のなかにも、暖かみを感じられる東野ワールドです!

 

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