ミステリー小説 おすすめ 5選!(知念実希人 作品)#4

オススメ5選
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オススメ5選 (知念実希人 作品)

60年間読み続けたN子がオススメする「ミステリー小説」オススメ5選!
知念さんの医療ミステリーが多いなか、天久鷹央シリーズや、作風がちょっと違う作品など多面性があって楽しめると思います。
それでは行きましょう。

オススメ①  十字架のカルテ | 知念実希人
なぜ親友は殺されないといけなかったのか?「なに」が親友の命を奪ったのか!医療ミステリー。知念さんだけあって院内の様子や、今回は精神医療の専門用語が新鮮で興味深く、「アッ」と言う間に読破!弓削凛は、親友を亡くした事により自分が十字架を背負うと精神科医を目指す。5作品で構成されているが、それぞれの思惑があったり精神鑑定は、計り知れない自分自身の精神もついばまれる様な、大変な仕事だと感じる。心身喪失者の行動は法律では罰しない、犯人がどの様な状態であったとしても、被害者そしてその周囲の者が受ける苦しみは、計り知れない。犯人が法で裁かれない分、その苦しみは大きいかも知れない。凛は、意識の奥底に深く根を張ってこびりついた疑問、その答えを見つける為、精神鑑定医を目指し、解法精神障害者が抱えている心の闇を覗こうとし、その答えをみつめる。背負うべき者が存在しない、その十字架はいったいどこへ消えてしまうと言うのか!凄く重いテーマだと思う。


オススメ②  真夜中のマリオネット | 知念実希人
緊急搬送された少年を救った研修医の小松秋恵。それから数年後、救急部に受け入れた患者、石田涼介。サスペンス医療ミステリー!「真夜中の解体魔」生まれつきの捕食者、本質的に危険で、別に悪意を持っている訳でなくどこ迄も純真な子供。周囲の人々が勝手に惑わされて破滅してゆく。まるで、操り人形の様に。犯人は、家庭環境が複雑で、その環境で自らの本能である「悪」を熟成し、怪物と化したと考えられた。秋恵は愛する人を喪い身体は生きていても、心は死んでいるような状態だった。「真夜中の解体魔」の正体を暴く事を目標に必死に医師としての心と葛藤しながら、もがき苦しみながら真実に近付いて行く。危険な緊迫する衝撃的な事態に!犯人は予測もしない人物。此から秋恵も前を向き歩き出そうとした。しかし予想もしない、まさかの戦慄が走るどんでん返しには驚きしかなかった。何とも言えない裏切られ感で後味の悪い思いだった。


オススメ③  屋上のテロリスト | 知念実希人
学校の屋上で命を絶とうと決心していた彰人。「バイトする気ない?」屋上で出会った不思議な同級生、沙希。彰人はバイトの報酬で、沙希に殺してもらうと言う条件で話にのる。そして、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれて行く。戦慄が走るミステリー!今迄の知念さんの医療ミステリー作品と違ってちょっと、とっつき難かった。想像もしない世界観で今現在、世界でおきている戦争と重なり、背筋が寒い思いがした。沙希の予想もしない計画の鮮やかな展開、彰人の葛藤、過激で衝撃的な展開で、引き込まれていった。色々伏せんが引いてあり読み応えがあり、興味深かっが、なかなか内容が頭に入らず、何時もより時間を掛けてじっくりと読んだ。ドキドキとハラハラ、待ち受ける衝撃的な事実。彰人と沙希との意外な関係。彰人と沙希の思い。二人の気持ちの変化。予想もしなかった、どんでん返しのどんでん返しで衝撃的で感動的なラストだった。


オススメ④  甦る殺人者 | 知念実希人
都内近郊で若い女性が標的にされ次々と首を絞められ惨殺された事件が発生した。甘久鷹央の事件カルテシリーズ。鷹央と小鳥遊のタカタカコンビ。「真夜中の絞殺魔」と呼ばれた犯人の現場に残された血痕が四年前に死んだ男のDNAと一致した。死者の復活なのか?事件の裏に潜む「病」を解き明かし、シリアルキラーの正体を探る医療ミステリー!前に本で読んだことがある病名で興味深かった。止まらない殺人劇、メディアに送りつけられた犯行声明文。母親の愛情故の行為。色々な要素が絡んでいる。次から次へと突き進んで行く鷹央と、それをフォローしていく小鳥遊。テンポの良い展開で楽しめた。鷹央の内面も少し変わりつつある所や、小鳥遊との関係性。いつもの鴻ノ池ちゃんの明るいキャラが愛おしい!最後迄、謎の予想外のシリアルキラーの正体に驚愕でした。「アッ」という間に読み終えました。


オススメ⑤  火焔の凶器 | 知念実希人
平安時代の陰陽師、炎蔵の墓を調査した大学教授が不審な死を遂げた。焼死であった。火の気のないところで、いきなり身体が発火して死亡した。殺人事件か?それとも炎蔵の呪いか?天久鷹央の事件カルテシリーズ。医療ミステリー!墓を調査した人間が次々と体調不良になり、呪われていると騒ぎだす。真相を探るべく、鷹央と小鳥遊のタカタカコンビが、「病」の調査を開始する。本当に炎蔵の呪いなのか?人体発火現象の真相とは?いつもの空気を読まないで、突き進む鷹央とフォローする小鳥遊。事件が起こるなか、二人の心の距離は縮まりつつ理解しあってきている様子?テンポ良い展開で一気飲みでした。意外な犯人に驚き、犯行に及んだ意外な心理にも驚く。どんでん返しのどんでん返しの真実だった。今回は明るいキャラの鴻ノ池ちゃんの大活躍や違ういちめんが覗けて興味深かった。ユーモアある癒しの読後だった。


最後に一言

新刊から懐かしい作品。ユーモアあり、心癒される暖かいストーリー。驚愕な凄惨な、最後の最後までどんでん返しのストーリーなど。色々なミステリーを紹介します。
あなたのお好みは…?

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