ミステリー小説 おすすめ 5選!(東野圭吾 作品)#3

オススメ5選
Pocket

オススメ5選 (東野圭吾 作品)

60年間読み続けたN子がオススメする「ミステリー小説」オススメ5選!
現代医療あり、刑事犯罪、多彩な題材に深く切りこんで、最後の最後まで飽きさせないテンポよいミステリー!深層心理に迫り、どんでん返しのどんでん返し!先を読まずにはいられない、作品がいっぱいです。
誰にでも、楽しめるミステリー小説をご紹介します!
それでは行きましょう。

オススメ①  ブラック·ショーマンと名もなき町の殺人 | 東野圭吾
神尾真世。同窓会に出席しようか迷っていたある日、父が亡くなったと、連絡がきた。しかも殺人事件だった。真世は叔父の武史と事件の謎を追う事になる。ミステリー!テンポ良く展開していくので、興味深く一気読みでした。名もない町、殆んどの人が訪れた事のない平凡な小さな町で、同級生の書いた漫画「玄脳ラビリンス」で、町起こしを考えていたがコロナによって……。父は教師だった。同窓会にも出席する事になっていた。面倒見が良く、今でも卒業生に慕われていた。同級生達の仲間、一人一人それぞれの悩み、思惑があり、元マジシャンの叔父は独特な方法で、色々な情報を集め、推理し解決に導く。真犯人を炙り出していくシーンは、痛快でマジックショーを見ている様だった。さすが東野のワールド。最後迄飽きさせない、ドキドキの展開!でも、思わせ振りな結末は止めて欲しい。モヤモヤして、悩んでしまうから。

オススメ②  沈黙のパレード | 東野圭吾
三年前突然行方不明になった沙織が、遺体で発見された。草薙の胸に、23年前の殺人事件の苦々しい思いがよみがえる。殺人事件での被疑者が、証拠不十分で不起訴になってしまった。罰せられて当然の人間が釈放されてしまった。ミステリー作品。湯川は、久しぶりに草薙と再会し、「なみきや」を知る。常連客として、なみきやに通い、他の常連客達と飲食し、世間話に耳を傾ける。微笑ましい一時であるが、まさか湯川先生にそんな事が出来るの?夏美とキクノ·ストーリー·パレードを見物したり、事件解決への、伏せんとも思えるが……。理不尽な残酷な殺人犯に対しての、家族の愛情。兄妹の深い愛情。親友、仲間の、悔しい思いを晴らしてやりたい、一人一人の深層心理を理解し、不可能犯罪の謎解きをする湯川。人の痛みが解っていて、真実だけが全てでなく、本人達にとってどのような真実が良いのか、考えるきっ掛けを作ってくれる。トリックの謎を解くだけでなく、飄々としている湯川の人間としての暖かな、穏やかさが感じられた。意外な結末であった。

オススメ③  祈りの幕が下りる時 | 東野圭吾
宮本康代は、身寄りのない田島百合子を雇う事になった。とてつもく真面目で、自分に厳しい女性。過去はいっさい語らず、影のある寂しそうな彼女。そんな彼女は「ワタベ」と名乗る男性と、深い仲になった。加賀恭一郎は、16年前に家を出た母の死を知らされ仙台に向かった。母の遺骨を引き取りに!10年後、女性の遺体、河川敷の殺人事件が起き事件解決に動き出す。ミステリー!加賀の子役への剣道指導、演出家の角倉博美との出逢い、日本橋明治座での公演「曾根崎心中」、謎のメモなど、幾えにも張り巡らされた伏せん。一刻一刻と着実に真実に近付いていく。加賀の冷静な推察力!展開良く、一気読み!哀しい複雑な父娘の愛情。驚愕な哀しくも憐れみな事件だった。加賀の深く人生に係わってきた思い、長年知りたいと思っていた事実が……。母親の愛情の深さに胸がしめつけられる思いだった。加賀にも、良き理解者とめぐり逢いが?

オススメ④  カッコウの卵は誰のもの | 東野圭吾
妻の死により驚愕の事実を知り、愕然とする緋田。スポーツ遺伝子の研究者柚木。関わる人達のサスペンスミステリー!柚木に説得され、ジュニアスキークラブに入部した伸吾、父を思い、子を思う決断が親子の人生を狂わせる。緋田は愛娘、風美の秘密の真相を探り始める。クラブに警告文が、届いたり、謎の人物上条の出現、複雑な人間関係、そして事件が起こる!先が気になり、一気読みでした。犯人は、思いもよらない、衝撃的な人物でした。「カッコウの卵は誰のでもない本人のもの。カッコウの卵には罪はない」親子愛、思惑、苦悩、葛藤、人間のもの哀しさ、せつなさが残った。緋田は、誠実な人柄、人生を達観した人物との出逢いにより、人間として正しい道として、失なう物は大きくとも、全てを打ち明ける決心をする。しかし、意外な人物が親子の幸せを願い、衝撃な結末に!真実だけが全てではない。「ホッ」と、救われた思いがした。

オススメ⑤  天使の耳 | 東野圭吾
 ユーミンの「リフレインが叫んでる」懐かしい音楽が、ラジオから流れている。深夜衝突事故が起きた。6編によるミステリー作品。信号無視をしたのは、どちらの車か?交通事故により人々の人生が変わってしまう。死んでしまった兄の車に、同乗していたのは目の不自由な妹だった。目の不自由な妹は、「私の耳は皆さんの目なんです」と、兄の正当化を衝撃的な方法で証明する。交通警察で扱う交通事故、それも特殊なものではなく、無意識に本人には悪意がなくしてしまっている行為。わき見運転、便利だからと横断歩道でない所をわたったり、車の窓からごみをすてたり、他の車もしてるからと路上駐車したり、その行為が、他人の人生を大きく、くるわせて悲しみにのどん底に落としたり、しいては自分の人生もくるわせてしまう。車を運転する者として、他人事ではない怖さがあった。

最後に一言

謎解きもテンポ良い展開で興味深く一気読みであるが、人間関係や深層心理、愛情、葛藤など驚愕の真実のなかにも、暖かみを感じられる東野ワールドです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました