ミステリー小説 おすすめ 5選!(東野圭吾 作品)#4

オススメ5選
Pocket

オススメ5選 (東野圭吾 作品)

60年間読み続けたN子がオススメする「ミステリー小説」オススメ5選!
東野さんの作品は数多くあります。緊迫した事件やトリックなど楽しみですが、人の深層心理が丁寧に表現されていて暖かみのある作品も数多くあります。今回は事件性よりも人間味のあるストーリーだと思います。
誰にでも、楽しめるミステリー小説をご紹介します!
それでは行きましょう。

オススメ①  白鳥とコウモリ | 東野圭吾
遺体で発見された善良な弁護士、白石。「私です、1948年の殺人事件の犯人も私です」と、自供した男。長編ミステリー!生きている人間の幸せを一番に考えるべきだと思っておこなった行為。それが大変な間違いだと思い知るのが何年も後の事。その考えが、冤罪を作りその家族母娘の人生を狂わせ、苦しめる事になった。その償いの為、救済の為、繰り返される罪。真実を曲げる罪には必ず、どんな形か判らないが罰が下ると言う事だろうか?親子の絆の深さ。どうしても納得がいかない、被害者の娘と加害者の息子。刑事、五代の力を借り真実を探り始める。さすが東野ワールド!あちこちに張り巡らされた伏せんにどんどん引き込まれ、先が気になり途中では止められない、長編でしたが一気読みでした。タイトル「白鳥とコウモリ」どんな意味か気になっていたが、解ったときは納得でしたが、やりきれない哀しい気持ちになりました。どんでん返しの予想もしてなかった驚愕の犯人だったが、切なく哀しい真実でもあった。

オススメ②  クスノキの番人 | 東野圭吾
東野さんの今迄の驚愕するようなドキドキ感のミステリーでしたが、幻想的なロマンチックな長編ストーリー。穏やかな気持ちで、楽しく一気読みでした。「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と、予想もしてなかった事を言われた玲斗。複雑な環境で育った。今まで疎遠だった叔母、柳澤グループの顧問をしている柳澤千船。月郷神社のクスノキ、パワースポットとして有名だが、別の顔を持っていた。クスノキの元に祈念に訪れる人々の織り成す人間模様の人生の物語。人間の深層心理にせまり、それぞれの人生観。ミステリアスにも丁寧な描写でテンポ良く興味深かった。クスノキの番人をする過程で柳澤家の秘密や家族の秘密を知り、玲斗は成長していく。人間的に凄い成長で楽しみで、気持ち良かった。優美の明るく前向きなキャラクターもとてもキュートだった。気持ちの良い終わり方で、叔母と二人が此から穏やかに楽しく過ごせたらと願います。

オススメ③  危険なビーナス | 東野圭吾
「初めましてお義兄様、明人君の妻です」獣医師の伯朗の元に電話が!カエデと名乗る魅力的な女性。明人の行方が判らなくなってしまったので、一緒に探して欲しいと頼まれる。サスペンスミステリー!伯朗は画家だった実の父を脳腫瘍で亡くし、脳外科で資産家の矢神との母の再婚で矢神伯朗となり、弟明人が誕生する。伯朗はある理由から、二十歳の時に元の手島伯朗に戻り、矢神家と疎遠になっていた。母は16年前に事故で亡くなり、数学者の叔父叔母夫婦が唯一の心許せる肉親であった。矢神の父が重篤で、莫大な遺産相続問題が絡んだ明人の失踪なのか?楓と行方を探す内に、弟の妻だと思いながらも楓に引かれてしまう。伯朗のキャラクターはとても好感がもてた。いつも通り伏せん、伏せんでハラハラ、ドキドキで一気読みでした。最後の最後迄、衝撃的な事実、哀しい事実、予想もしない結末。テンポ良い展開で満足感ある読後でした。

オススメ④  希望の糸 | 東野圭吾
震災で2人の子供を喪ってしまった汐見夫婦。悲しみのどん底から立ち直る為もう1人子供を産む決意をする。ヒューマンミステリー!女の子を授かり「萌奈」と名付ける。萌奈は自分は身代わりと思い、父から嫌われているのではないかと、親子の愛情に疑いを持つ。娘との関係に苦悩する父親。喫茶店の主人、弥生が殺害される事件が起き、加賀や松宮が捜査にあたる。皆心の深層に悩みを抱え、一生懸命に生きている。東野作品だけあって、丁寧に心情が描かれていて興味深かった。それに合わせて松宮の出生の秘密。母の言葉「自分達にとって大切な人間とは見えない糸で繋がっていると思えたらそれだけで幸せ。どんなに長くても希望を持てる。だから死ぬまでその糸は離さない」正解だと思った!たとえ真実だとしても、1人の運命を変えてしまうような秘密を暴いていいものか?重い問題だと思う。最後は人間の暖かさが残る心地好い読後だった。

オススメ⑤  夢幻花 | 東野圭吾
いきなり凄惨で残虐な目をそめけたくなるインパクトな場面から始まり、どんなサスペンスミステリーかなと思いきや、次は家族恒例の朝顔市。蒼太と孝美は出会い交際を始めるが……。東野作品だけあって、最初から伏せん、伏せんなんですね。蒲生家と伊庭家の秘密。梨乃は従兄の自殺、花を愛でる植物学者だった祖父が殺害され、事件の謎を探り始める内に蒼太と出会う。思わぬ意外な犯人にたどり着く、何とも言えない哀しい事件だった。MM事件「黄色い花」追い求めると身を滅ぼす。幻覚作用をもたらす植物の総称「夢幻花」信実を追い求める内に、大きな組織に隠蔽された両家の負の遺産の秘密や、義兄へのわだかまり、今まで疎遠だった家族の絆を深め、自分達の進む道を見つめ成長していく。登場人物がそれぞれに悩みを抱えながらも前に進んでいく過程が興味深く、最後迄一気読みでした。

最後に一言

謎解きもテンポ良い展開で興味深く一気読みであるが、人間関係や深層心理、愛情、葛藤など驚愕の真実のなかにも、暖かみを感じられる東野ワールドです!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました