ミステリー小説 おすすめ 5選!(東野圭吾 作品)#2

オススメ5選
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オススメ5選 (東野圭吾 作品)

60年間読み続けたN子がオススメする「ミステリー小説」オススメ5選!
現代医療あり、刑事犯罪、多彩な題材に深く切りこんで、最後の最後まで飽きさせないテンポよいミステリー!深層心理に迫り、どんでん返しのどんでん返し!先を読まずにはいられない、作品がいっぱいです。
誰にでも、楽しめるミステリー小説をご紹介します!
それでは行きましょう。

オススメ①  さまよう刃 | 東野圭吾
未成年の少年グループ、少年犯罪を問う。世論を捲き込み、重い、心揺さぶる本格ミステリー!最愛の一人娘「絵摩」を無惨な姿で殺害された父親、長峰。謎の密告電話により、復讐が始まってしまった。警察とマスコミに追われる身になってしまう。我が子を殺された親が、法律で決まっている事だからと、我慢しなければならないとは、誰に言えようか、復讐はいけない事だなんて、形式的な理論では、片ずけられない親心。正しい正義とは、何だろうか。子供を持つ親だったら、誰でも思う事ではないか?長峰に関わる人々は、割り切れない、哀しい愛情に同調し、葛藤する。本当に重いテーマだと思う。謎の密告者の思いもよらなかった衝撃な正体!ラストの息飲む、予想外の衝撃な結末!東野ワールドに引き込まれ、一気に読み終えた。復讐で得られる物は、何もない。頭ではわかっているが、心情的には、長峰に思いを遂げさせてやりたいと思った。

オススメ②  美しき凶器 | 東野圭吾
世界で活躍したスポーツ選手の、安住、丹羽、日浦、佐倉祥子。過去の栄光や名誉、自分達の保身の為に罪を犯すことになる。自分達の過去の秘密を知る、スポーツドクター仙堂之則を偶然ではあるが、残虐な形で殺害してしまった。敬愛する仙堂が殺害される一部始終を目をそむける事なくみていた、仙堂の秘密兵器「へプタスロン」の選手、褐色の彼女は復讐の時を暗い闇の中でじっと待つ。恐怖のサスペンスミステリー!明日もなく、ただ憎しみを晴らす為に次々と彼らを殺し続ける。手段を選ばない、右も左も分からない中、確実に獲物を捕獲する「タランチュラ」の様な彼女。迫りくる恐怖に背中がゾクゾクしながらも、恐い物見たさで先を読まずにはいられなかった。最後には、本当に!思いもよらない、信じられない、衝撃の真実が。やっぱり東野ワールド、期待を裏切らない!「タランチュラ」のラストシーンは、同じ女性として、切なく哀しいものだった。彼女も犠牲者の一人ではなかったのでないか。

オススメ③  分身 | 東野圭吾
札幌に暮らす、氏家鞠子。東京に暮らす、小林双葉。ヒューマンミステリーかな?鞠子が中学の時、母、静恵が、自殺した。夫の裏切りに気ずき、絶望した苦渋の決断。愛娘への苦悩から選んだ哀しい決断だった。鞠子は、母の自分への愛憎を疑いつつも、不可解な母の死に疑問をもち、謎を探るべく東京へ向かう。双葉は、母が反対していた、テレビに出演するが、それをさかいに、母の様子がおかしくなり、ひき逃げ事故により、亡くなってしまう。謎の人物、脇坂講介の出現。大学で発生学を研究する藤村の出現。双葉も母の謎を追い北海道へ、人の気もちを、研究の為に踏みにじる、人間のエゴ。鞠子と双葉の身に危険が迫る。本人には何も罪はないのに、神の意思に逆らって作られた存在なのか?お腹を痛めて産んだ、母親の愛情。自分の愚かな、赦されぬ行為を悔い、衝撃的な壮絶な方法で償う、父親の愛娘への愛情。ラベンダー畑に立つ二人に此から穏やかな毎日が、訪れる事を祈りたい。

オススメ④  虚ろな十字架 | 東野圭吾
静岡県で青春時代を過ごした二人。史也と沙織。重い十字架を背負いながら、それぞれの人生を歩む。史也は家族を持ち、小児科の医師として、自分の時間を削って献身的に患者に尽くしている。それが、史也なりの贖罪だったのだろうか?沙織は、過去にとらわれ、生きる目的もなく、自暴自棄の生活を送っていた。愛娘「愛美」を殺害され、加害者遺族になってしまった。娘の命を失っただけでなく、心からの笑顔も失ってしまった、中原道正、小夜子の元夫婦。小夜子は、フリーライターをしながらボランティアも積極的に活動していたが、愛娘を殺害された哀しみは、癒やされる事はなかった。道正も哀しみは同じだった。ある日、中原の元に刑事がやってきた。真実を明らかにする事が、正しい事なのか?何が正義なのか?本当の贖罪の形は、何なのか。考えても答えが出ない、問いである。重いテーマのサスペンスミステリー。でも、自分が思うには、真実から目をそむけないで、罪と向き合い、償わない限り、十字架をおろすことは出来ないのではないか。たとえ、どんな犠牲を伴おうとも…

オススメ⑤  透明な螺旋 | 東野圭吾
ガリレオシリーズ期待が大きかったので「アッ」と、言う間に読み終わってしまった。いつもの、ガリレオと違いトリックが、物足りないように感じた。房総沖で男性の遺体が、発見された。失踪した恋人の行方を捜すうち、謎の絵本作家との関係とか、湯川と関わっていく。愛する人の為に嘘をつき、愛する人を守ろうとするのは罪なのか?最後は意外な展開だった。東野ワールドに引き込まれたが、それより何よりも、湯川の今まで、語れなかった私生活。横須賀での養父母の介護、実の母親との関係や生い立ちが、垣間見えたのが、感動的だった。これまでの、言動や行動に合点がいき、納得するものがあった。ガリレオも人の子なんだなと改めて思った。「自分の手で、子供を育てられなかった、女性の哀しみ。真実を語ることは、誰も幸せにはしない」深い言葉で、胸に刺さった。

最後に一言

現代医療ミステリーや家族の愛情、人の深層心理に迫り、多才な題材で、興味深く一気に読んでしまう!色々なミステリーを紹介します。
あなたのお好みは…?

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